明石吉田屋産業様6ヶ月プロジェクトについて

バックオフィス回りにはどのような課題があったのでしょうか。
一つは、管理本部の移転です。現在の明石吉田屋産業は、明石産業(愛知県豊橋市)が吉田屋(浜松市)から事業譲渡を受けて成り立っていますが、それぞれに管理本部がある状態を5年間続けてきました。明石吉田屋産業としてスムーズに事業が成り立つよう、管理本部を浜松市に移転・統合することにしたのですが、それに伴う業務整理や基盤づくりが急務でした。
また、ガソリンスタンド(SS)では現場の在庫と経理に上がってくる在庫にずれがあり、正しい在庫管理ができていないという問題もありました。正確な利益を出していくために、この課題解決と意識変革に取り組む必要性も感じていました。
どのような業務改善コンサルティングを受けましたか。
大幅な人員変更があり、業務の引き継ぎが必要だった管理部とLPガス部については、業務の棚卸しや業務分担の見直しを行ってもらいました。また、既に導入している各種システムについて、最も良い形で連携できるように設定の見直しをしてもらったほか、エクセルVBAの活用による手入力の削減など、業務効率化に向けてあらゆる改善をしてもらいました。SSの在庫についてはバーコードによる管理を提案いただきました。

上記の対応による変化や効果を教えてください。
6月から支援を開始してもらったのですが、8月に管理本部の移転が決まっていて業務整理は急務でした。そんな中、スピーディーに効率的な業務の形を構築してくれたので、実際に担当者に使ってもらいながら改善を重ねていく時間が取れたのが良かったです。結果としてスムーズに管理本部の移転をすることができました。
今、一番変化が現れているのはLPガス部の経理業務です。もともと紙業務が多かったり、数字などの入力場所が複雑だったりと課題が多い部門でした。遠隔でも作業ができるよう業務フローとツールを整備構築してもらったのですが、かなり工数が削減されて、感覚として半減したのではないかと思います。その分、他の業務に手が回るようになりました。
改善の過程では「実はこんな問題がある」「ここにすごい手間がかかっている」という事を相談しやすかったのが良かったです。社内だと「何を今更」と思われてしまいがちですが、それらをWewillの担当者が受け止めてくれ、同じ目線で相談に乗ってくれる人が社外にいるのは心強いと感じました。


今後取り組んでみたいことはありますか。
今回の伴走支援で思った以上の改善ができていますが、他にも変えていきたい部分がたくさんあります。Wewillは相談できる相手であり、私たちの幅を広げてくれるので、まだまだ頼りたいです。マクロを使えるようになりたいので、習得のためのサポートなどをしていただけるのであればとても興味があります。
事業の展望について教えてください。
当社は100年以上の歴史の中で事業を多角化し、現在の企業体になっています。周辺事業を広げていくにあたって大切なのは業務を標準化していくことです。店舗の立ち上げや新店長の就任時などは毎回苦労していたのですが、今回のように業務を整理しておくとストレスのない事業拡大ができると感じました。
人は環境の変化によって成長すると思っています。中小企業は変化が起きにくいですが、慣れた環境に染まり考えることをやめてしまうのは危険なことです。当社は明石産業と吉田屋が一緒になって様々な環境変化が起きました。今回の管理本部移転に伴う業務効率化もそうで、多くの社員が成長したと感じています。人が育つ環境を作るという意味でも、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいです。
